1980年、小学校6年生で初の五輪代表となってから引退するまでの12年間の選手生活は、『水をいかに制覇し、より速く泳ぐか』がテーマでした。幼少の頃からの数々の栄光。米国留学で知る競泳選手としての確かな自信。しかしながら、五輪での金メダルという世界の頂点を自らの手でつかみ取ることができなかったことは、どこかでスイマー長崎を自分自身が否定し、水に身を置くことへの抵抗感を蓄積してきたのかもしれません。

 トップスイマーを引退してからも、多くの人々と出会う中でいつも捜し求めていたのは『水』多くの幸せと喜びを与えてくれる『水』の存在でした。そして数年。長崎宏子に水との新しい出会いのチャンスを与え、『水の魅力と母親としての喜び』を与えてくれたのは小さな、小さなベビーでした。

 『水とは、人間にとって必要不可欠。調和していくべきもの』自らの腕に抱いた、わずか3000グラムのわが子が、長崎宏子と水を再び結び付けてくれたのです。

 『水の浮力は育児ストレスまで軽くしてくれる』

 子育てに悩み、苦しむ母親が激増する時代に母親となり、自分自身も初めての子育てに多くの悩みを抱え、疑問を抱き、その一つ一つの解決策を模索する毎日でしたが、わが子との水との出会いは、『私は私のままでいい』ということを教えてくれました。

 現代社会の中で、多くの母親が抱える育児に対する悩みを『水』を介して和らげる。いつしかそのことを使命と感じるようになりました。

 『母親としての喜び』は、すなわち、『私を、僕を、生んでくれてありがとう』という子どもたちの声を代弁するのではないでしょうか。『生まれてきてよかった』多くの子どもたちが心からそう思い、家族とともに、友とともに、長い人生を有意義に、『幸せ』に生きられることを心から願って、『長崎宏子のベビーアクアティクス』は誕生しました。1998年10月のことでした!

  年間スクール型の教室を開校してから5年余りで、約1000組の親子の方々と『幸せに満ちた』時間とスペースを共有してまいりました。そして、2004年、より多くの赤ちゃんとお母様と触れ合うため、スペシャルレッスンを展開していくことといたしました。